2019.12.28
院長ブログ
こんにちは、院長の西村です。
クリスマスや年末年始のイベントなどで忙しい時期になりましたね。
忙しく、少しペットを構ってあげられないことも多いかと思います。
少し目を離したすきに異物を誤食してしまったり…
気付いたらなんとなく元気がなかったり…
年末年始は動物病院もお休みになり、急な病気への対応が難しくなります。
ペットの健康状態を今一度確認し、いつもは様子を見るような変化であっても念のため受診しておくと安心かもしれません。
年明けに緊急手術となると大変ですしね!
タイトルにもあげておりますが、当院の麻酔生体モニターを新しくしました。
新機種で、なんと全国初導入です!(今のところ…)
今までのモニターと違う点は、換気量の測定ができることや肺の膨らみやすさ(肺コンプライアンス)を検知できることです。これは非常に重要で、呼吸ができていても肺の中にどれだけ入っているかこれまでは検知することができませんでした。換気がしっかりできていないと麻酔を必要な深度に安定できなかったり、酸素不足になってしまったりします。
今回導入したモニターはそれが可能で、手術中に動物の状態をより正確に知ることができるので術者としてはとても安心です。これは特に麻酔リスクの高い動物での手術でより役に立つと思われます。
当院は動物に優しい麻酔を目指しております。なるべく過剰な麻酔にならない様に、術中に疼痛を感じない様に日々努力しております。その一つとして今回のモニターを導入しました。
動物の高齢化が進み、今までは高齢であるだけで手術を受けられなかった子たちも、麻酔の負担を少なくすることで可能になる場合があります。高齢のペットで手術が必要な病気にお困りの際は一度ご相談ください。