2021.06.20
ブログ
動物看護師の新居です。
今年は梅雨入りも早く、じめじめしたり暑かったりと体調管理が難しい季節になってきました。
お家でのワンちゃん、ネコちゃんの体調はいかがでしょうか。
少しでも体調の変化がありましたら、お気軽に病院の方までご相談ください。
1月頃からパピークラスのお手伝いをさせていただいています。まだまだ勉強中ですが、ワンちゃんと飼い主さんの力になれるように日々頑張っていきます。
パピークラスに参加してて思ったのが、「避妊、去勢」についてよく聞かれることが多い印象をうけました。
なので今回は避妊、去勢手術のメリット、デメリットについてお話ししたいと思います。
〇避妊、去勢のメリット
①病気の予防
メスは、子宮に細菌が侵入し膿がたまる「子宮蓄膿症」の予防や早期に手術をすると「乳腺腫瘍」の発症率が低くなります。
乳腺腫瘍は、初回発情前に避妊をすると発生率がかなり低くなり、初回発情後で約10%以下、2回目以降では約25%となります。
また、犬では50%が、猫では90%が悪性になると言われています。
オスですと前立腺肥大や会陰ヘルニア、精巣腫瘍の予防ができます。
②問題行動の減少
性ホルモンが原因で起きる問題行動が減ります。
オスだとメスの発情を感じたら遠吠えをしたり、脱走してメスのところへ行こうとします。
メスの取り合いでオス同士で喧嘩をするかもしれません。
去勢をすることで緩和することができます。
メスはそわそわし、落ち着きがなく手術をすることで性的なストレスが軽減されます。
③望まない妊娠を防ぐ
交配させる予定がなかったとしても、室外に飼っている子だと知らないうちに他の犬が侵入して交配、妊娠する可能性があります。
〇避妊、去勢のデメリット
①術後太りやすくなる
性的な活動がなくなるため、基礎代謝が下がります。そのため、太りやすくなると言われてます。
当院では、避妊、去勢術後に太らせないためのフードを取り扱っています。
ロイヤルカナンの「ニュータードケア」で、低カロリーで食物繊維が配合されるため満腹感が得られ肥満防止につながります。
また、尿石にも配慮しています。ストルバイトやシュウ酸カルシウムのケアのため、ミネラルを調整しています。
②全身麻酔のリスク
避妊去勢手術は全身麻酔で行っています。安全性が高くなっていますが、100%安全とは言い切れません。
手術前には術前検査(血液検査やエコー検査など)を必ず行い、麻酔をかけても大丈夫か確認を行います。
いかがだったでしょうか?
当院では飼い主さん向けの避妊、去勢のパンフレットをご用意しています。
手術をお考えの方、迷われている方などお気軽にご相談ください。