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2021.07.14

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わんちゃん、ねこちゃんの老化

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湿度も高く、暑い日が続いていますね。

私は最近「シニア」について勉強することが多いので今回は「老化」についてお話したいと思います。

近年わんちゃんは約14歳、ねこちゃんは約15歳と平均寿命ものびています。

人の65歳に🐶🐱を例えると小型、中型のわんちゃんとねこちゃんは約12歳、大型のわんちゃんは約8~9歳といわれています。

ほとんどのシニア用フードが7歳位から設定されているのを考慮すると、7歳辺りから「初老期」、12歳辺りから老化が本格化する「高齢期」といえるのではないでしょうか。

ということは…なんとわんちゃん、ねこちゃんの一生の半分は「シニア」といえます!

しかし人でも差があるように同じ年齢でもシニアと思えない位元気な子も勿論います。

そこでわんちゃん、ねこちゃんの「老化」と聞いてどんな症状(状態)を思い浮かべますか???

足腰が弱くなる、耳が遠くなる、認知症になる…よくお聞きする症状の1つです。

わんちゃんは大きく5つ、ねこちゃんは7つに分けてご紹介していきますね。

 

🐕わんちゃん🐕

●見当識障害

例:壁の前でぼんやり立ち尽くす、通り抜けられない場所でぶつかる、知っている場所で迷子になる、親しい人や動物がわからなくなる etc

●人や動物との関わり方の変化

例:以前できていた留守番ができなくなる、異常に甘えてくる、怒りっぽくなる etc

●睡眠の変化

例:昼夜逆転する、1回の睡眠が短くなる etc

●学習したことを忘れる

例:トイレの場所がわからなくなる、「お手」などの合図に反応しなくなる etc

●活動性の変化

例:ウロウロと歩きまわる、同じところをグルグルまわる、寝てばかりいる、刺激に対する反応が鈍くなる  etc

 

🐈ねこちゃん🐈

過剰に鳴く

例:夜鳴きが増える、混乱したように鳴く etc

●社会的関わりの変化

例:家族との交流が減る、異常に甘えてくる、怒りっぽくなる etc

●不適切な場所での排泄

例:トイレでない場所での排泄、トイレの場所がわからない etc

●見当障害

例:部屋の隅や家具の裏に入り込む、ぼんやり1点を見つめる etc

●活動性の変化

例:徘徊する、グルーミングをしなくなる etc

●学習したことを忘れる

例:ごはんを食べたことを忘れておねだりを繰り返す、トイレやおもちゃの場所を忘れる etc

 

これはほんの一部ですがわかりやすいものからわかりにくいものまで様々な症状があります。

おうちのわんちゃん、ねこちゃんはいかがですか??

「うちの子ちょっとボケてきたんよ」「もう年やけんねぇ」

シニア世代のわんちゃん、ねこちゃんのご家族とお話をしているとよくお聞きします。

ただ老化と思っていても、そこに病気が隠れていることもあります。

例えば、「トイレを失敗する」のは認知症でトイレの場所がわからないこともあれば、膀胱炎でトイレが間に合わないこと、関節炎でトイレまでたどり着けないこともあります。

「年だから仕方ない」「こんなこと話してもしょうがない…」

そんなことはありません!

勿論病気のこともですが日常であった変化や気になっていることどんな些細なことでもお話いただくと嬉しいです。

以上、看護師の阿部でした。