2022.05.11
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本格的にフィラリア予防シーズンに入りました。
お薬はもう飲ませ始めてますか??
最近はわんちゃんだけでなくねこちゃんもかかると言われてますので、しっかり予防していきたいですね🐶🐱
前回の続きで、「犬種の由来」と「気をつけたい病気」についてご紹介していきます。
(由来については諸説あるものやはっきりしないものがあります)
病気には先天性のものや体質で避けられないものなど様々あると思いますが、
ご家庭で少しでも予防・工夫できるようなものをピックアップしていきたいと思います。
●チワワ
~由来~
諸説いわれていますので代表的な2つの説をご紹介します。
1つはメキシコ北部にある「チワワ州」が原産であるという説、
もう1つは9世紀頃のメキシコの先住民が飼っていた「テチチ」という犬が祖先だったという説です。
どちらの説にしても、昔から人の傍にいた歴史のある犬種の1つになります。
~気をつけたい病気~
●膝蓋骨脱臼
前回参照。(プードルの気をつけたい病気)
●低血糖症
血液中の糖分が減少して起こる病気です。
そのまま放っておくと、ケイレンを起こし、命にかかわることもあります。
他の犬種に比べ体が小さいので、特に幼少期には気をつけたい病気の1つです。
お家でできることは、「しっかり食べている」か毎日チェックしていただくことです。
特に、子犬の時は、体重が日々増えているかどうか測っていただくことが大切です。
(体重が増えていないとフードの量が足りていない場合や吸収が上手くできていないことがあります)
元気がない時点で早めに病院に連れてきてもらうのがいいですが、
応急処置として砂糖水やガムシロップをお家で飲ませることもあります。
勿論、他の原因の場合もありますので、むやみに試さず、
食欲がない時(特に子犬の時は丸1日食べないと起こることもあります)は様子を見すぎず早めにご相談下さい。
また、元々食が細い場合や、グルメな子も食べなくなる前に、
お気軽に声をかけていただくと、フードの種類やあげ方などご相談させていただきたいです。
●柴
~由来~
諸説ありますので複数ご紹介していきます。
1つ目は「柴」は古語で「小さい」という意味をもつことからいわれている説。
2つ目は柴の赤褐色の毛色が枯れ柴に似ていることから呼ばれていた説。
3つ目は「柴藪」を上手にくぐり抜けて狩りを行っていたことからいわれている説。
どれも頷いてしまいそうな理由ですね。
~気をつけたい病気~
●認知症
人だけのように思えますが、柴は長生きさんが多いのでなりやすいといわれています。
昼夜逆転する、夜鳴きがひどい、トイレやごはんの場所がわからない、隅っこに入るとそこからでられない、
昔に比べて怒りやすくなった、または甘えるようになったなど症状は人と似ているところもあります。
残念ながら治ることはありませんが、進行をゆっくりすることや発症を遅らせることはできます。
人と同じで、「刺激」が少ないと進みやすいと言われているので、
・「お手」や「おすわり」などの覚えているコマンドをする
・足腰の無理のない距離の散歩(抱っこでも短距離でも外の色々なものの匂いを嗅がせたり、外の風にあたること)
・「ノーズワーク」という嗅覚を使った簡単な遊び
などを繰り返し行うことにより日常的に「刺激」を与えることができます。
特に、わんちゃんは「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」のうち、個体差はありますが、
最後まで残っている機能が「嗅覚」といわれているので、色々なものの「匂い」を嗅がせたり、遊びに用いることはおすすめです。
しかし、認知症かと思えば、病気が隠れていることもありますので、自己判断は注意が必要です。
(例:粗相をする→認知症でトイレの場所がわからないor足が痛くてトイレまでたどり着けないor尿路系の病気で間に合わないなど)
普段と異なる行動や気になることがあればお気軽にご相談ください。
●シーズー
~由来~
中国で「小さな獅子」を意味する「獅子狗(シーズークゥ)」と呼ばれていたことからきているといわれています。
元々は、魔除けのために獅子のような犬を作りたいという目的があり、
長い年月をかけて、ラサ・アプソとペキニーズを交配させて今の形の「シーズー」が誕生しました。
「獅子」は中国では神聖な動物とされており、名の通りとても大切にされていました。
~気をつけたい病気~
●角膜炎
角膜に炎症が起こる病気です。
他の犬種に比べ、目の大きいシーズーはなりやすいといわれています。
ほこりや細菌など避けられないこともありますが、目にかからないように毛をカットあるいは結んだり、
草ムラに入らないようにするなど普段の生活で気をつけれることもあります。
目を細めている、涙や目ヤニがでる、充血しているなど症状がありましたら、早めにご相談ください。
●外耳炎
垂れ耳で、耳の中に多く毛が生える犬種の1つであるシーズーは気をつけたい病気の1つです。
原因はさまざまで、元々の構造に問題があることもあれば、アトピーや食物などのアレルギー体質、耳ダニの寄生、腫瘍などあります。
お家では動物用の耳洗浄液をコットンなどに湿らせ耳の入口近くを軽く拭くことがケアに繋がります。
綿棒などで奥まで掃除をすることもありますが、最近は逆に汚れを奥まで押し込んでしまう可能性があるといわれているため、
ご自宅でされるのはあまりおすすめできません。
また、耳の毛も抜き方により、逆に炎症を起こしてしまうこともあるので、注意が必要です。
耳を手足でかく、床にこすりつける、頭を振る、奥の方まで汚れがある、耳が臭うなど症状がある場合は、
治療薬が必要なことがありますので、ご相談下さい。
2回に渡りご紹介してきましたがいかがでしたか?
お家のわんちゃん、ねこちゃんはいらっしゃいましたか??
また機会があれば、他の犬種もご紹介していきたいと思います。
以上、AHTの阿部でした。